子どもが「塾に行きたくない」と言い出したときの対応方法【導入編】

子どもが塾に通いだしたが・・・

・どうにもやる気がない…
・行きたがらない…

こういった悩みを持たれている保護者の方は多いのではないでしょうか?

今回は子どもが「塾に行きたくない」と言い出したときの理由と対応方法について考えてみましょう。

 

必ず【理由】がある

子どもが「塾に行きたくない」と言い出すには、必ず【理由】があります。とってもやる気を持って塾に通っているとまでいかなくても、特に理由がなければ、「行きたくない」とまではならないかと思います。

「行きたくない」と言うことが何度も続くようであれば、いきなり叱ったり、無理強いしたりするのはよくありません。まずは、その理由を明確にし、その理由にあった対応をとって上げる必要があります。

ただ、塾に行きたくない【本当の理由】は本人にしかわかりません。

そして、思ったよりその理由は深い部分の可能性もあります。「先生と合わない」という理由だとしても、実際は「自分だけ授業についていけていないから恥ずかしい」という気持ちが根底にあるのかもしれません。

「先生と合わない」からといって、別の先生に変えてもらえれば解決と考えていても、実施は、授業レベル自体を変えなければいけなかったり、個別指導や家庭教師など別の指導形式のものに変えなければいけなかったりします。

大事なのは、とにかく保護者は聞き役、サポート役に徹していくということです。

 

大事なのは【聴く】こと

「塾に行きたくない」と言い出した理由を明確にするために一番大事なことは、しっかりと話しを聴くことです。そして、その際に気をつけなければいけないことがあります。 

話を聞いているようで、親の価値観をおしつけているだけにならないように注意する

 

お客様
少しくらいイヤなことがあっても、自分で行くって言ったんだから、続けなきゃダメ!!
お子様
(心の声)どうせ話してもムダだ…
保護者が決めつけや理屈じみた説教ばかりしていると、子どもは、自分を責めて落ち込んだり、話すこと自体を諦めたりしてしまいます。
話を聴くテクニック1

子どもの話を黙って丸ごと聴く

初めて保護者が子どもに「塾に行きたくない」と言われると焦ってしまうもの。理由を知ろうと思えば思うほど、

どうして?
なにかイヤなことあったの?
と尋問のように質問をしてしまいます。
これは子どもにとっては非常に圧迫的な流れになってしまい、本当のことを話せなくなってしまう危険性があります。子どもが話し始めるまで寄り添い、話し始めたら途中で割り込まず黙って聴くことが大事です。
話を聴くテクニック2

安心感を与えながら、話を整理してあげる

黙って子どもの話を聞き続けていると、段々と具体的な【本当の理由】に近づいてきます。結論を焦らず、「うなづく」「子どもと同じ言葉を繰り返す」といった対応で、子どもに対して理解していることを伝え、安心感を示しましょう。そして、子どもの話を少しづつ整理しながら理由を明確にしていきましょう。あくまで、理由は子ども本人が持っているものです。保護者の意見や価値観を混ぜ込まないように注意しましょう。

理由と対応を決めるのは子ども

理由がわかれば、次はどう対応するかです。子どもが「塾に行きたくない」と言い出す理由はいくつかのパターンに別れます。それぞれの理由に対する対応方法は次回お伝えします。
大事なのはどういった対応方法を取るとしても、
決めるのは子ども自身

ということです。

しっかりと理由を明確にできても、その対応方法を保護者が決めてしまっては、結局保護者の価値観になってしまいます。
保護者は、子どもが自分で決められるようにサポートするということが重要です。具体的には、「話を整理してあげる」「どのように改善できるのか、選択肢を提示してあげる」といったことです。

では、次回は「よくある塾に行きたくない理由とその対応方法」についてお伝えしたいと思います。

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