要注意!!「中1ギャップ」の対策を!!

小学校から中学校へ進学する際に、気をつけておかなければいけないのが【中1ギャップ】と言われる現象です。今回は、この『中1ギャップ』について、その背景や内容、そして対策法をお伝えしたいと思います。

『中1ギャップ』とは?

小学校と中学校では、異なる点が多々あります。お子さまが小学校から中学校へ進学した際に、その違い(新しい環境)に適応することができず、様々な問題が起こりえます。このことを『中1ギャップ』と言います。

 

▶ 勉強の仕方が分からないと答えた生徒の割合

学年 割合(%)
小4 33.0%
小5 38.5%
小6 45.6%
中1 65.3%
中2 74.9%
中3 76.0%

(参照:ベネッセ教育研究所)

ハカセ
小6から中1にかけて大幅に増加していることがわかるの。

上の表から、実際に中学進学後に勉強方法がわからないと感じるお子さまが大幅に増えています。そして、そのまま中2・中3と進学するに連れて、その割合は徐々に増えています。つまり、中学進学時にスムーズなスタートを切るということは、お子さまのその後の中学生活に大きく左右するのです。特に学習面でのつまづきは、取り戻すのが困難になるだけでなく、そのまま高校入試にも直結してしまうので、非常に重大な問題となります。

 

▶ 『中1ギャップ』の意味を知っている保護者の割合

知っている 7.3%
少し知っている 20.4%
あまり知らない 25.1%
知らない 47.2%

(参照:ベネッセ教育研究所)

ハカセ
7割以上の保護者が『中1ギャップ』についてよく知らないという結果になっておる。保護者への理解はまだまだ進んでいないのが現状のようじゃな。

『中1ギャップ』がお子さまに与える影響が非常に大きいのが現状としてありますが、上の表のように保護者への理解が不十分なのも現状です。まずは、周囲の大人が『中1ギャップ』について、十分理解し、しっかりとサポートしていくことが重要です。

 

小学校と中学校の違い

まずは、小学校と中学校では具体的にどのような点が異なるのかをお伝えしたいと思います。

 

チェック1)授業

・教科ごとに先生が変わる

クラス担任がほとんどの教科を指導する小学校とは異なり、中学では、それぞれの教科担当があります。教科担当との相性によって、教科の得意・不得意が出やすくなります。

 

・学習量の増加&進みが早くなる

小学校と比較して学習内容が大幅に増え、しかも内容もより難しくなります。教科によっては、小6と中1で1.5倍程度にページ数が増える教科書もあります。

学習内容が増えるからといって、授業数が大幅に増えるわけではありません。つまり、中学では限られた授業数ですべての範囲を終わらせる必要があるので、必然的に授業スピードも早くなってしまいます。

 

チェック2)テスト

中学では、定期テストがあります。一般的な中学では、各学期で中間・期末テストを実施しています。成績への影響度が高く、内申点にも影響します。小学校までのような確認テストとは異なり、出題範囲があり、自分で計画的に対策学習を行うことが重要となります。

また、小学校でのテストは子どもの学習内容の理解度を確認するためのテストが主体ですが、中学では、子どもの成績(通知表)をつけるためのテストと言っても過言ではありません。そのため、平均点も小学校では概ね80点、中学では60点程度になるように設定されています。

テスト自体の見た目も、小学校ではカラー・イラスト(写真)入りが多く、文字も大きく記載されています。これが中学では、モノクロ・図形も最低限必要なもののみ、文字サイズも小さくなり、問題数も増えます。

 

チェック3)部活動

中学からは部活動が非常に盛んになります。部活動の中には、放課後・休日にも多くの時間を費やす部もあります。小学校までとは大きく生活リズムが異なるだけでなく、自分で自由にできる時間そのものが限られてきます。その中で、学校の授業についていくための予習・復習や、定期テストに向けた対策学習も自分で計画して進めていく必要があります。

 

お子様
小学校と中学ではこんなに違うんだね。
中学の学習内容は質・量ともに小学校と比較すると大幅に変わります。その中で、勉強においては、部活動との両立(学習の自立性)を求められるのです。
ハカセ
家庭学習の習慣が身についていないと、早期につまづく可能性が出てくるぞ。早い段階から中学生活に必要な学習習慣を身につけることが大事じゃな。

 


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