【国語】4つのポイントで小説文をスラスラ読解
国語が苦手という方は多いと思います。とりあえず【漢字】と【文法】から、がんばって【古典】の暗記をする方は多いと思いますが、【現代文の読解】に取り組む方は少ないように思います。
しかし、【現代文の読解】こそ、コツをつかめば簡単に得点アップできる分野なのです。
今回は<小説の読解における4つのポイント>をお伝えします!!
1)話の流れ(展開)を把握する
2)場面・情景をつかむ
3)場面転換を見落とさない
4)人物の心情・人間関係をつかむ
話の流れ(展開)を把握する
小説などの話の流れ(展開)の様子を「筋」といいます。文章読解においては、この筋をしっかりと読み取ることが最初のポイントになります。
筋の展開をとらえる
・登場人物の行動をとらえる
・だれがだれに対してどのような発言をしているかをとらえる
・上記2つの結果、状況がどう変化しているかをとらえる
→ 登場人物の行動とできごとをおさえることで、物語全体の流れをつかみましょう。
場面・情景をつかむ
小説においては、情景描写が本文の大部分を占める場合があります。物語全体の流れを把握するうえで、小説においては、この情景描写の読み取りは大事なポイントになります。
これらは、季節や時間帯で変化します。特に小説では、こういったものを利用して情景描写を行うことが多くあります。そこから時間帯や季節を読み取ることが重要となります。
情景をとらえる
・季節、場所、時刻などが光や音などで表現されている
・表現の細かい部分にも注意して、その場の状況(雰囲気)を読み取る
場面転換を見落とさない
物語の展開を把握する(筋をおさえる)うえでも、場面の転換をとらえることは重要です。
場面の転換をとらえる
・場面が変わるのは、場所や時間、語り手の視点が変わるときが多い
・場所や時間が同じでも、できごとに大きな変化がある場合は、場面転換したと考える
人物の心情・人間関係をつかむ
そして、小説の読解において、最も重要なのが登場人物の心情をとらえるということです。そのうえで、先に抑えておく必要があるのが、登場人物の人間関係です。
登場人物が互いにどのような関係であるかが、直接的に書かれてい場合も多くあります。人物の言葉のやり取りやその時のさりげないしぐさや表情などから人間関係が読み取れるので、細かい部分まで見逃さないようにしましょう。
そして、人間関係をおさえながら、登場人物の心情をおさえていきましょう。
心情をとらえる
登場人物の心情を「うれしい」「悲しい」と直接的に表現せず、その人物の言葉や表情・しぐさなどで表現することが多くあります。
・人物のおかれている状況(背景)をおさえる
・登場人物の言葉や表情、しぐさからその人物の気持ちを考える
<行動から心情を考えよう>
【例】うつむく → 悲しみや失望をイメージ
【例】こぶしをにぎる → 怒りや苦しみをイメージ
比喩表現(表現の特色をおさえる)
小説ではたびたび比喩表現が使用されます。
たとえを使って説明する表現技法
直喩法
「~のような」など直接的な表現を含む比喩表現。
【例】母が鬼のように怒った。
隠喩法
「~のような」など直接的な表現を含まない比喩表現。
【例】私の母は鬼だ。
擬人法
人間以外のものを人間にたとえる表現。
【例】花は笑い、鳥は歌う
小説の読解<まとめ>
1)筋の展開をとらえる
登場人物のだれが何をしたのか、内容を簡潔にして、物語の大きな展開(流れ)をとらえる
2)場面・情景をとらえる
「いつ」「どこで」に注意して、そこで起こっている事柄をとらえる
3)場面の転換をとらえる
場面の変わり目を正確にとらえる
4)登場人物の心情や人間関係をとらえる
登場人物の言葉や表情、しぐさから心情をとらえる