失敗しない学習塾選びのコツ ポイントは3つ!!【前編】
「成績が下がってきた」「受験に向けて」「新学年に向けて」など。
様々な理由をきっかけに、学習塾への通塾を検討されると思います。しかし、学習塾は通ってすぐに結果が出るものでもないことも理解されていると思います。だからこそ、学習塾選びでは、失敗したくない…。
ポイント1)何のために学習塾に通うのか?
まず、絶対に見失ってはいけないのは『何のために学習塾に通うのか?』です。学習塾選びを始めると、非常にたくさんの情報が入ってきます。進学実績、クチコミ、費用面など。気づかないうちに、当初の目的を見失い、元々の目的にそぐわない学習塾に決めてしまうということも少なくないのです。
学習塾は、全国に約5万教室あります。その中から通塾目的に合った学習塾を選ぶ必要があります。まずは、学習塾の大きなタイプ分けを知っておきましょう。
▶ 勉強の目的別タイプ分け
【タイプ1】進学塾
受験指導をメインで行う塾です。一般入試で受験を志望している方に適しています。入試に向けた固定のカリキュラムをしっかりと持っています。
【タイプ2】補習塾
学校内容のフォローをメインで行う塾です。部活や習い事に主軸をおいている方の学校内容のフォローに適しています。
【タイプ3】総合塾
受験指導だけでなく、学校内容のフォローを行うクラスや授業も併設している塾です。まだ幅広く進路を検討されている方に適しています。
▶ 授業の形式別タイプ分け
【タイプ1】集団指導
学校の授業と同形式で、同じ学年(同じレベル)の生徒が一斉に集まり、同じ教科・同じ内容の授業を聞く形式です。
・同じ授業を受けるライバルがいるので、競争で成績上昇を目指せる
・カリキュラムが固定なので、授業が遅れることはない
・比較的授業料が安い
・スケジュールが決まっているので、部活や習い事との両立が難しい
・一度ついていけなくなると、追いつくのが難しい
・質問できない生徒は、わからないところをそのままにしていまう可能性がある
【タイプ2】個別指導
各ブースで、講師1名に対して生徒1~数名で指導する形式です。個別で学習内容を決めるので、同じ授業時間でも、生徒によって教科や学習範囲が異なることが多い。
・自分の理解度に合わせて授業を受けられる
・自分の予定に合わせてスケジュールが組める(部活や習い事との両立がしやすい)
・質問しやすい
・競争意識が生まれにくい(ライバルをつくりにくい)
・講師と仲良くなりすぎることがある
・費用が高めになることがある
指導形式で見ても、『集団指導』と『個別指導』では大きくメリット・デメリットが異なります。通塾の目的と合わせて、お子さまの現状や性格なども考慮してぴったりの学習塾タイプを絞り込んでおきましょう。
ポイント2)いつから通うのか?
お子さまにぴったりの学習塾タイプが決まれば、次に検討しないといけないのはいつから始めるかということです。現在、学習塾に通う小学生は全体の約4割、中学生になると約7割とも言われています。各学年の通塾状況も知っておきましょう。
▶ 小学生の通塾
小学生低学年の通塾率は約3割程度で、学年が上がるごとに通塾率も上がっていき、高学年になると約6割程度が学習塾に通っていると言われています。ただ、小学生の通塾率は年々上昇しています。特に低学年の通塾率が大きく伸びています。
これは、学習指導要領の改訂や教育改革の影響もあるかもしれませんが、学習内容が難しくなり、小学校内容が定着していない生徒が増えているため、学校内容のフォローとして通塾するパターンが増えている傾向にあると考えられます。
▶ 中学生の通塾
中学生の通塾率は中学1年生で約6割、中学2年生で約7割、中学3年生になると約8割にもなります。中学生の通塾率は学年が上がるごとに高くなっていますが、ここ数年での比較は、高い水準ではありますが、ほぼ横ばい状態です。
公立高校の入試では、入試当日の得点だけでなく、内申点も加味されます。入試対策(入試当日の得点)だけを考えれば、中学3年生からの通塾でも間に合うかもしれませんが、この内申点は中学1年生の成績から加味される県もあるので、早期からの高い通塾率になっていると考えられます。
特に中学生の学習内容は量も質も小学生と比べると格段に難易度が上がります。もし、学校の内容でつまずく教科や単元があれば、放置せず早期に学習塾に通い、しっかりと定着させておくほうが良いでしょう。
▶ 高校生の通塾
高校生になると通塾率は約4割程度になります。高校卒業後の進路の選択肢も増えることから中学生と比べると通塾率は下がります。それでも、中学より科目数も増え、それぞれの難易度も上がることから、ついていくために一定層は通塾している状況と言えます。
また、大学進学や専門学校への進学を考慮すると、必要な学習もそれぞれ異なるので、通信教材や予備校なども併用し、自分の進路に合わせた学習を自分で組み合わせて選択している生徒も多いようです。その組み合わせの中に学習塾を入れる場合も、自分の進路に合ったカリキュラムになっているかどうかを慎重に見極めて学習塾を選ぶ必要があるでしょう。