失敗しない学習塾選びのコツ ポイントは3つ!!【後編】

通塾のきっかけは人それぞれです。

しかし、学習塾は結果が出るまでに時間がかかるもの…。しばらく通ってから、「やっぱり、合ってなかったかも…。」「思っていたのと違うなぁ…。」ということがないようにしたいものです。

そんな学習塾選びで失敗しないためのコツをお伝えします。ここでは、3つのポイントに絞ってご紹介します。前回の内容は、

ポイント1)何のために学習塾に通うのか?
▶ 勉強の目的別タイプ分け
▶ 授業の形式別タイプ分け
→ 通塾の目的とお子さまのタイプに合わせて、ぴったりの学習塾のタイプを決めよう!

ポイント2)いつから通うのか?
▶ 小学生の通塾
▶ 中学生の通塾
▶ 高校生の通塾
→ 各学年ごとの通塾傾向をご紹介しました。

詳細はこちら → 失敗しない学習塾選びのコツ ポイントは3つ!!【前編】

 

今回は3つ目のポイント【決め手と注意点】についてご紹介します。

 

通塾する学習塾の決め手

まず、実際に通塾する学習塾を決める際に多い決め手をご紹介します。

▶ 親の決め手

1位 家から近い
2位 費用が適切(安い)
3位 友人の評判
4位 進路指導の充実さ
5位 講師の教え方

 

▶ 子どもの決め手

1位 家から近い
2位 講師の教え方
3位 友人が通っている
4位 友人の評判
5位 講師との相性

 

親・子どもともに、「家から近い」という理由が最も多くなっています。さらに共通する理由としては、「講師の教え方」や「友人の評判」などが上位に来ています。通塾に時間がかからない安全な場所で、友人が実際に通っているなどの評判があり、講師の教え方が合うところで決めているようです。

 

このような理由の学習塾選びが悪いわけではありません。しかし、長所と短所は表裏一体です。大事なポイントを見逃すと失敗してしまうことがあります。ここにあるような決め手を含めて、注意点もご紹介しておきます。

 

「家から近い」の注意点

学習塾の大半は季節講習を行います。また、受験学年になると入試対策などの追加講座も実施されます。こういったところまで考慮すると、ほぼ毎日のように塾に通う場合もあります。塾が家から近いというのは、通塾時間の短縮になりますので、その分有効に時間を使うことができます。

ただ、近すぎると気持ちの切り替えが難しいというお子さまもいるようです。塾は自宅とは切り離して、意識を切り替える場所なのです。

塾によっては、そういった気持ちの切り替えに工夫をしているところもあります。単なる距離だけでなく、そういった塾の指導方針やシステムなどもチェックしておきましょう。

 

「費用が適切(安い)」の注意点

学習塾の費用の大半は人件費と設備費です。月謝が安いということは、これらを抑えている場合が大半です。設備面は見学等で一通り確認することができるでしょう。人件費については、正社員講師なのか、アルバイト講師なのかによっても異なりますが、一般的に有能な講師はやはり給与条件が良いところへ移動します。

また、授業料自体は安くても、テキスト代や模試費用、季節講習などの追加受講費用などもありますので、年間トータルの費用で比較することも重要です。

 

「友人の評判・友人が通っている」の注意点

最初にお伝えしたように、塾に通う目的は人それぞれです。友人の評判が良い塾が必ず自分の子どもにも合うとは限りません。自分の通塾目的は何なのかはははっきりさせておく必要があります。友人の意見に流されることなく、自分の目的に合う塾を選ぶようにしましょう。

ただ、友人とライバルとして切磋琢磨しながら取り組むというのは心強いものでもあります。また、通塾のことを考えても、友人と一緒というのは安心にもなります。しっかり自分の通塾目的に合う塾を選んだうえで、友人が一緒というのは+αとして考えられる場合もあるでしょう。

逆に友人が全くいないというのも注意が必要です。人気がある塾には、やはりそれなりに人が集まる理由があります。その塾を友人が選ばない理由は何なのかは知っておいても損はありません。その理由が自分の子どもにとってはどうなのか、大事な部分なのかどうなのかを判断しておくほうが良いでしょう。

 

「合格実績」の注意点

具体的な志望校があり、そのための通塾であれば、その合格実績というのは気になるところ。しかし、見た目の数字に惑わされないようにしましょう。30名合格が多いのか少ないのか。受験生が30名しかいなければ合格率100%なので、非常に優秀な結果だといえますが、受験生が300名いれば、10人に1人しか合格していないことになります。また、私立校の場合など、一人の生徒が複数校受験していることもあります。

 

ハカセ
いかがかな?いろんな決め手があるが、結局のところ、親子ともに気に入るかどうかじゃ。親子で相談しながら、一番ふさわしい環境を選ぶようにしよう。

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