【英語】文型と時制をとらえる

英語の導入学習では、単元別の文法学習がメインとなっています。しかし、入試を見据えると、より実践的な総合力が必要となります。俯瞰的な視点で文法をとらえて、必要な実践力を身に着けることが重要です。

 

今回は英文法の基本となる文型と時制についてお伝えします。

 

【文型】文の形に注目する

文型ですので、文のそれぞれの要素の関係(形)に注目することで、どの文型になるのかを判別できます。

第1文型 【主語+動詞】

例)Mr.Yamada goes to the park every morning.
訳)ヤマダさんは毎朝公園へ行きます。
→ Mr.Yamada:主語 goes:動詞

■見分け方■ 動詞のあとに名詞や形容詞がこない

お子様

例文では、動詞のあとが前置詞「to」になってるね。

 

第2文型 【主語+動詞+補語】

例)They are student .
訳)彼らは学生です。
→ They:主語 are:動詞 student:補語

■見分け方■ 「主語」=「補語」の関係が成り立つ

ハカセ

例文では、「They」=「student」の関係が成り立っておるの。

 

第3文型 【主語+動詞+目的語】

例)Ken wants a new computer.
訳)ケンは新しいコンピューターを欲しがっています。
→ Ken:主語 wants:動詞 a new computer:目的語

■見分け方■ 「主語」≠「目的語」になる

お子様

例文では、「Ken」と「a new computer」は同じではないね。

 

ここを比べてみる!!

第2文型と第3文型はよく似ています。「見分け方」を参考にその違いを理解しておきましょう。

 

第4文型 【主語+動詞+目的語(人)+目的語(物)】

例)Mr.Brown teaches us English.
訳)ブラウンさんは私たちに英語を教えてくれます。
→ Mr.Brown:主語 teaches:動詞 us:目的語(人) Englidh:目的語(物))

■見分け方■ 「目的語(人)」≠「目的語(物)」になる

ハカセ

例文では、「us」と「English」が別のものになっていることがわかるかな?

 

第5文型 【主語+動詞+目的語+補語】

例)We named the cat Kuro.
訳)私たちはそのネコをクロと名付けました。
→ We:主語 named:動詞 the cat:目的語 Kuro:補語

■見分け方■ 「目的語」=「補語」の関係が成り立つ

お子様

例文では、「the cat」と「Kuro」は同じものをさしてるね。

 

ここを比べてみる!!

第4文型と第5文型はよく似ています。「見分け方」を参考にその違いを理解しておきましょう。

 

 

【文型】動詞の種類に注目する

どの文型をとるのかは動詞によって決まっています。各文型をとる動詞の一部を紹介します。

第1文型:arrive(到着する) , come(来る) , sleep(眠る)など

第2文型:be動詞 , get(~になる) , look(~に見える)など

第3文型:have(~を持つ) , know(~を知っている)など

第4文型:give(~に…を与える) , tell(~に…を話す)など

第5文型:call(~を…と呼ぶ) , make(~を…にする)など

ただ、動詞の中には複数の文型をとることができるものもあります。あくまで一つの指標として知っておく程度にしておきましょう。

例)Yoko made a cake.【第3文型
訳)ヨウコはケーキを作りました。

例)Yoko made me a cake.【第4文型
訳)ヨウコは私にケーキを作ってくれた。

例)Yoko made me happy.【第5文型
訳)ヨウコは私を幸せにしてくれた。

どの文型になっているかは、先に紹介した「見分け方」を参考にしてみてください。

 

 

【時制】動詞の形に注目する

動詞は主語の人称・数と時制によって形が変わります。ここで、その形をまとめておきましょう。

▶ be動詞

<1人称>

現在:am

例)I am tired. 訳)私は疲れています。

過去:was

例)I was tired yesterday. 訳)私は昨日疲れていました。

未来:will be / am going to be

例)I will be tired next week. 訳)私は来週疲れているでしょう。

例)I am going to be tired next week. 訳)私は来週疲れているでしょう。

現在完了:have been

例)I have been tired for three days. 訳)私は3日間ずっと疲れています。

 

<2人称・複数>

現在:are

例)You are tired. 訳)あなたは疲れています。

過去:were

例)You were tired yesterday. 訳)あなたは昨日疲れていました。

未来:will be / am going to be

例)You will be tired next week. 訳)あなたは来週疲れているでしょう。

例)You are going to be tired next week. 訳)あなたは来週疲れているでしょう。

現在完了:have been

例)You have been tired for three days. 訳)あなたは3日間ずっと疲れています。

 

<3人称>

現在:is

例)He is tired. 訳)彼は疲れています。

過去:was

例)He was tired yesterday. 訳)彼は昨日疲れていました。

未来:will be / am going to be

例)He will be tired next week. 訳)彼は来週疲れているでしょう。

例)He is going to be tired next week. 訳)彼は来週疲れているでしょう。

現在完了:have been

例)He has been tired for three days. 訳)彼は3日間ずっと疲れています。

 

▶ 一般動詞

<1人称>

現在:study

例)I study English. 訳)私は英語を勉強します。

過去:studied

例)I studied English yesterday. 訳)私は昨日英語を勉強しました。

未来:will study / am going to study

例)I will study English next week. 訳)私は来週英語を勉強するつもりです。

例)I am going to study English next week. 訳)私は来週英語を勉強するつもりです。

現在完了:have studied

例)I have studied English for two hours. 訳)私は2時間英語を勉強したところです。

 

<2人称・複数>

現在:study

例)You study English. 訳)あなたは英語を勉強します。

過去:studied

例)You studied English yesterday. 訳)あなたは昨日英語を勉強しました。

未来:will study / are going to study

例)You will study English next week. 訳)あなたは来週英語を勉強するでしょう。

例)You are going to study English next week. 訳)あなたは来週英語を勉強するでしょう。

現在完了:have studied

例)You have studied English for two hours. 訳)あなたは2時間英語を勉強したところですね。

 

<3人称>

現在:studies

例)He studies English. 訳)彼は英語を勉強します。

過去:studied

例)He studied English yesterday. 訳)彼は昨日英語を勉強しました。

未来:will study / is going to study

例)He will study English next week. 訳)彼は来週英語を勉強するつもりです。

例)He is going to study English next week. 訳)彼は来週英語を勉強するつもりです。

現在完了:has studied

例)He has studied English for two hours. 訳)彼は2時間英語を勉強したところです。

 

【時制】時を表す語句に注目する

時を表す語句に注目することでも、時制を捉えることができます。各時制で使われる時を表す語句をご紹介します。

現在:now(今)、every Monday(毎週月曜日)など

過去:yesterday(昨日)、last week(先週)、two days ago(二日前)など

未来:tomorrow(明日)、next Sunday(次の日曜日)など

現在完了:for two years(二年間)、since last year(去年から)、ever(今までに)、just(ちょうど)、already(すでに)、yet(もう、まだ)

 

英語において、文型と時制をマスターできれば、以降の学習が非常に理解しやすくなります。まずはここをしっかり押さえておきましょう。

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