中学生の教科別勉強法【数学】
今回は【数学】の勉強法について伝授しよう!
なぜ数学が苦手になる?
小学校のときは算数が得意だったのに、中学で数学が苦手になってしまう原因は何でしょうか?
答えは、簡単!!
数学はよく【積み重ね教科】と言われます。
それはひとつのドラマのようなものです。
第1話からずっと見ていても、「第5話だけ見逃した−−!」ということがあれば、翌週の第6話はよくわからない内容になってしまいます…。
中学2年、3年の方なら特によくわかるかもしれません。
多くの中学校では、数学のカリキュラムは、
1学期 計算(文字式、方程式 等)
2学期 関数(比例、一次関数 等)
3学期 図形(平面図形、合同証明 等)
となっています。中1の2学期に習う「比例・反比例」は中2の2学期で習う「一次関数」とつながっています。そして、それは中3の2学期に習う「二次関数」とつながっているのです。
まさに積み重ね教科ですね。
このように数学では、一つ一つ確実に身に着けていき、定期的にその土台となる部分がしっかり定着しているか復習しなければいけない教科なのです。
数学の苦手克服に必要なこと!
数学がどういった性格をもつ教科であるかは、わかってもらえたでしょうか。
では、そんな数学の苦手を克服するための勉強法とは?
こちらも答えは簡単!
これしかありません。
数学に限っては、間をすっ飛ばして成り立つものではないのです。
ただ、学校の授業は全員が追いついてくるのを待ってはくれません…。
できるだけ早く、自力で、追いつくしかないのです。
後回しにしても、わからないところにわからないものを積み重ねていくだけ…。
こういったときには個別指導塾や家庭教師に頼るのも一つの解決策でしょう。
数学で点数をとるためには?
数学の勉強において最重要なのは【苦手克服】であることをお伝えしました。
では、もう少し具体的に、数学で点数を取れるようにするにはどうすればいいのでしょうか?
1)解き方がわかる
2)正確に計算ができる
概ね、この2点です。つまり、数学で点数をあげていくために身につけないといけないのは、
たくさんの解き方を知る → 知識量
✕
正確な計算が早くできる → 計算力(早さ・正確さ)
ということになります。
まずは様々なパターンの問題を見たときにどういう道筋で解いていけばいいのかを思いつかなければ始まりません。この部分に関して言えば、基本的には理解と暗記です。
そして、解き方がわかっても、計算ミスばかりでは正しい答えにはたどり着きません。また、テストのことを考えると制限時間内に正しい答えにたどり着かなければいけませんので、ある程度計算するスピード(早さ)も必要になります。
数学の勉強法は3ステップ!
数学において、復習が重要で、克服のために身につけるべきは【解き方】と【計算力】であることをお伝えしてきました。
ここからいよいよ具体的な勉強法をお伝えしていきます。
1)計算特訓
2)基本問題特訓
3)応用問題特訓
数学の勉強は段階別(レベル別)に3ステップに分けられます。
ステップ1 数学がとても苦手な方 → 計算特訓!!
そもそも計算からミスが多く、解き方もあやふやな方です。
定期テスト等でもいつも平均点以下という方です。
このステップの方はとにかく計算力UPが課題です!
1)教科書の例題は途中式も書いているので、まずはしっかり理解する
2)自分で解けるか書いてみる(つまるようなら再度途中式を確認)
3)練習問題でひたすら計算練習!!
まず、使用教材は教科書でOKです。今のステップでは特別な問題集は必要ありません。とにかく自力で正しい答えにたどり着くまで何度も解き直してみましょう。
計算ができるようになるだけで、数学の苦手意識はかなりなくなります。
ステップ2 数学が得意ではない → 基本問題特訓!!
概ねわかってはいるが計算問題でケアレスミスがある。
解き方がわからない問題がたまにある。
定期テストでいつも平均点前後をウロウロしてる方です。
このステップの方は単純に勉強量を増やすだけで大きく点数UPが狙えます。
というのも、単純に全範囲が網羅できていない、必要な計算力が少し足りていないだけだからです。
・計算練習と例題理解を半々に!
・テスト範囲を必ず一巡する!
解いていく問題はすべてをする必要はありません。基本問題・標準問題まででOKです!
ステップ3 もう少しで数学が得意に! → 応用問題特訓!!
平均点は超えているが、90点以上は取れない。
ここまでくれば、数学が得意な人との差は「応用問題」が解けるかどうかだけです。
数学は、いくつかの単元に別れていますが、複数単元の融合問題や一つの単元内でも複数パターンの融合問題が出題されることがあります。こういった問題が応用問題です。複数の解き方を組み合わせて解答までの道筋を見つける必要があります。
つまり、難解な問題に見えても、結局は基本の積み重ねです。
ただ、それに気づけるか、そして幅広い知識を持っているか(解き方を知っているか)、また何ステップにもわたる解答への道筋の途中でミスをせずに時間内にたどり着けるかどうかということです。
でも、焦る必要はありません。
結局のところ、応用問題もひとつのパターンなのです。知っていれば、他の標準問題と同じです。しっかりと基本を抑えながら、とにかくたくさんの問題パターンにふれていきましょう。
教科書、学校ワークを一通り終えたら、できるだけたくさんのパターンが載っている問題集などで補強していきましょう!
知っていれば、標準問題と同じ!!
ここまで数学の具体的な勉強方法について、3つの段階にわけてお伝えしてきました。
数学で点数を上げていくためには、とにかく時間を掛ける必要があります。
少しでも、参考にしていただき、効率よく勉強していってもらえればと思います。