小学生の不登校について

不登校とは

何かしらの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しない、あるいはしたくてもできない状況にある者。ただし、病気や経済的な理由による者を除く。

とされています。※保健室登校や遅刻・早退の生徒は含まれません。

 

 

小学生不登校の現状

平成28年度小学生不登校生徒数は約3万人。実に約200人に1人、各学校に2人程度という計算になります。

不登校の生徒数は学年が上がるごとに増えており、小学生の不登校生徒数自体は、中学生と比較すると少ないですが、決して楽観視できる状況ではありません。

 

精神的にも身体的にも急激に発達する小学生の場合、不登校に至る状況やその対処法も学年によって異なってきます。まずは、その背景を知りましょう。

また、小学生も学年が上がるごとに学習内容が難しくなります。一旦、学校進度から遅れてしまうと、その遅れを取り戻すのが難しくなります。この状況が、不登校や引きこもりをさらに進行させてしまいます。つまり、不登校や引きこもりは長期化させてしまうと、より復学しづらい状況となってしまいます

 

小学生低学年の場合

小学生の低学年における不登校の原因として最も多いのは、環境変化のストレスです。小学校入学前は一日の大半を家族と過ごすのが当たり前だったのが、家族と離れ、学校での生活や友達との生活が一日の大半を占めるようになってきます。この生活環境の変化は、ご家族が考える以上に、お子さまへのストレスになっていることがあります。

また、小学校では、幼稚園や保育園より、集団行動のルールが厳しくなります。ある程度、自分本位に行動できていたのが、ルールの変化で、周囲との協調や気遣いが必要な環境での生活が必要となります。もちろん、将来社会に出るため、周囲との協調や気遣いを学ぶことは大事ですが、多少のストレスになることは否めません。

 

小学生中学年の場合

小学生になり、小学3年生・4年生頃になると、友人関係が不登校の原因になることが増えてきます。学校生活に慣れ、友人関係においても、複数のグループが形成されるなど、非常に複雑になってきます。クラス替えや席替えをきっかけに、交友関係が変わり、その関係に馴染めなくなったり、仲間はずれになったりするケースが出てきます。

また、学習面での遅れ(差)が不登校の原因になるのも、この頃からです。科目が増えたり、学習内容が難しくなったりする時期です。テストの点数で周囲との差を気にしたりといったことが出てきます。精神的に発達し、物事への理解が進むがゆえに、テストの点数(成績)というものがどういった意味を持つのかを理解しだす時期なのです。

 

小学生高学年の場合

小学5年生・6年生になると、精神的にも身体的にも発達が進み、いわゆる思春期になってきます。非常に不安定な時期です。男性・女性を意識しだす時期でもあります。中学年以上に、友人関係が複雑になってきます。その中で、落ち込んだり、不安定になることも多々あるかと思います。

また、学習面の遅れ(差)も中学年からさらに難易度が上がることで、起こりやすくなります。精神的にも敏感な時期になっているがゆえに、周囲との点数差や周囲からの期待がプレッシャーとなり、不登校につながるリスクが高くなるのです。

 

小学生の不登校への対応

小学生の不登校は対応が早ければ早いほど解決が容易になります。それは、小学生は精神的にも身体的にも急激に発達するからです。小学生は大人が思うより急激な早さで成長します。その成長幅は中学生と比べると全く違います。短い時間でも大きく成長できるのです。つまり、できるだけ早い段階で改善に向けた取り組みを始めると効果が出やすくなります。

また、復学のことを考慮しても早期の取り組みは効果的です。学年が上がるごとに学習難易度が上がるため、学習の遅れを取り戻すのは困難になっていきます。逆にいうと、学年が下がるほど、勉強の遅れは取り戻しやすくなります

さらに、交友関係においても、低学年から高学年になるに連れて、複雑になりますので、そこに原因がある場合、その解決・改善も困難になる傾向があります。つまり、交友関係の改善においても、早期対応のほうが解決・改善しやすく、復学のことを考慮しても合流させやすくなります

小学生の不登校は、成長とともに状況や原因が劇的に変わるので、対応方法も変えていく必要があります。その中で、ご家族の支えは不可欠なものですが、ご家族の方の関わり方や考え方は大きく影響します。
早期解決を目指すこともできれば、逆に妨げとなり長期化させてしまうこともあります。お子さまの成長・状況に合わせた教育・関わり方をしていくことが重要です。

まずはご相談を

不登校や引きこもりは非常にデリケートな問題です。が、先に述べたように早期対応・早期改善が最も効果的です。ご家族だけで抱え込まずに専門に相談しましょう。

わたしたちは、オンライン式個別指導として、「家に居ながらのサポート」を可能にしました。無理をして教室まで通う必要もありません。不登校や引きこもりでお悩みのお子さまにもお力になれます。個別で現状を把握し、生徒一人ひとりの性格と学力に合わせてサポートしていきます。しっかり復学を目指してサポートしていくことも可能です。

学習指導だけでなく、進路相談・進捗管理サポート・心理カウンセリングなど幅広いアプローチでお子さまの成長をサポートしております。

ぜひ、一度ご相談ください。

ご相談はこちら → LINEにご登録ください

関連記事